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保護者からの相談「小学生」

小2男子の母「不登校一ヶ月半」

タイトル
:小2男子の母「不登校一ヶ月半」
相談者
:アウル

相談者

はじめまして。不登校1ヶ月半になる小学2年の母親です。 今、一番困っているのは、お世話になっている私の実家の両親とのおりあいです。不登校になるまで住んでいたアパートには絶対に帰りたくないという(同級生がいるので)子どもの意見を思い、身の回りのものだけもって家族でお世話になっているのですが、おじいちゃんが昔の人で、私が、過保護だからこうなったんだとか、甘やかしすぎるとか、批難します。 私は、できるだけがまんして明るく子ども達に対応していますが、とっても悲しいです。どこかに引っ越そうかといっても子どもはいやだといいます。それからもう一つ、3歳になる弟がいますがずっとおにいちゃんが家にいて、お母さんをとられちゃう気がするのでしょう。私から、全く離れなくなってしまい、おばあちゃんに預けることもどうすることもできません。おにいちゃんにも向きあいたいし、そうすると弟もやきもちを焼きます。順番だよといっても、なかなか二人ともきいてくれません。

すみません、もうひとつ、お兄ちゃんは、とにかく毎日何かをほしがります。小さいおもちゃや、お菓子や、とにかくスーパーやローソンにいって買いたがります。我慢させるのにひとくろうです。

まるで私を試すようにだだをこねます。断ると、プイとして、すねてどこかに隠れてしまいます。何かいい方法はあるでしょうか?普段はゲームをやったりビデオを見たり好きなことをさせていますが、おとうとが全てそれに付き合っているので困ったなと思っています。そろそろ同年代の子ともあわせてやりたいなと思いますが・・(保育園等には行っていません。) おにいちゃんは、今、本当に落ち着きがなく何をやっても長続きしません。ゲームやビデオはわりと長くやっています。それから夜になって弟がねてしまうと私やおとうさんと遊びたがり、付き合いますが、12時ごろになってようやく寝るという生活です。ですからあさも起きるのが9時を過ぎてしまいます。 どうぞ、良いアドバイスをお願いします。居心地をよくして安心させてあげたいのですが、なかなかうまくいきません。

大門

小学校2年生と3歳の兄弟、ただでさえ仲良くさせるのは生やさしいことではありませんからね。うちでは、小学校4年生の兄と3歳の妹ですが、6歳も歳が離れていても、親の愛情の奪い合いです。

実家のお爺ちゃん、お婆ちゃんとの折り合いの問題ですが、日常のやりとりの中ではなく、一度時間を作ってじっくりと話をしてみたらどうでしょうか。子供たちが寝入ったあとにでも、子育てについてご主人も交えて、本音のところを語り合う必要がありますね。これをしないと、小言や叱責は止まらないのではないでしょうか。 お互いに相手の言っていることを十分に理解し、自分の言いたいことも十分に理解してもらうと言うことで、お互いの苦労を理解し合うと言うことが一緒に生活していく基本ですからね。

下のお子さんは保育園に行かせることをお勧めします。最初は保育園での朝のお別れがつらいですが、子供はいつまでも泣いているようなことはありません。お迎えに行く時間には、他の子達と元気に遊び回っているようになります。ここが大切なポイントです。ぜひ保育園か幼稚園に行けるようにしてください。 下のお子さんが保育園に行って、手が空いたら、今度はお兄ちゃんの方ですね。基本的にはお兄ちゃん病ですね。弟に愛情をとられて、今、愛情に飢えているのです。ものを欲しがるというのも親の愛情を試しているのですし、親の愛情を量っているのです。 ですから、ものを買い与えるのではなく、自分が両親から愛されていると言うことを十分に理解させる事を最優先で考えなければなりませんね。 ここで大切なのはお父さんの働きです。仕事の働きではなく、家庭での働きです。お母さんの実家にお世話になっていると言うことで、子供に対する親の影響力を発揮できていないと言うことはありませんか?

お母さんも、お爺ちゃんも、お婆ちゃんも、子供の前では、子に対する父親の権威と役割に敬意を払って、父親を尊重するようにしたいものですね。 お父さんがお休みの時には、公園に行くとか河原に行くとか、お兄ちゃんの世話はもっぱらお父さんに見てもらいたいものです。父子キャンプなんかとてもいいですよ。 お兄ちゃんから見て、「ああ僕はこんなにパパから可愛がられているのだから、ママが弟の世話をしていてもしょうがないや、それに僕はママよりパパの方が好きだから」と感じるところまで、お父さんが頑張らなければならないと思いますよ。 お父さんの愛情が伝われば、お兄ちゃんはお父さんの言うことを聞くようになります。自分にとってお父さんはお母さんと同じように、それ以上にかけがえのない存在だという事が分かるようになるからです。

こうなれば、学校に行かなくて家に居るからと言って、なにも居心地を良くしてあげる必要はないのです。居心地が悪くても、親の愛情が信じられれば、子供はたいていのことに耐える力があります。

正直のところ、お兄ちゃんが学校に行けるとか行けないとかいうのは、大した問題ではないと思います。その前に、ご両親と子供たちとの強い絆を築いて行って欲しいと思います。特にお父さんとの。 この一点がうまく行けば、お兄ちゃんはやがて学校に戻りますし、下の子も保育園から普通に小学校に進んでいけると思います。 ここがうまく行かないと下のお子さんも学校に行けなくなる可能性大と言わなければなりません。 アウルさん、それからアウルさんのご主人様、今が頑張りどころですよ。 友達みたいな父親であってはいけません。子供は、大きい人、強い人、ちょっと怖い人から、理解され可愛がられたいのです。 ご健闘を信じています。

相談者

さっそくのお返事、本当にありがとうございます。
じっくりとお父さんと読ませてもらいました。確かに今、お父さんは少し遠慮している所があります。私もお父さんに対して、歯がゆい所がありましたが、少し反省しました。今日、土曜日はお休みでずっとお兄ちゃんについて遊んでもらえました。でも本人に言わせると随分といままでも一緒にいるけどなあ、なんて言っていましたが・・・。 弟ですが、実は4月にしばらく近くの保育園にいったのですが、あまりにもひどい分離反応がみられたので、園長先生がまだ3歳になったばかりだし、もう少し様子みますか?と言われたのです。それきりいってなかったのです。こういう経路をみると本当に私自身に問題があるようです。(親子で、特に母がカウンセリングをうけたいです。)もう一度相談にいってみます。
お兄ちゃんの今の症状も私たちが変わればきっとかわってくるんですね。たいせつなご意見ほんとうに感謝いたします。ありがとうございました。

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小5女子の母「姉妹で不登校に!妹をどうしたら?」

タイトル
:小5女子の母「姉妹で不登校に!妹をどうしたら?」
相談者
:白い凧

相談者

姉が一年ほど不登校でしたが、今年の2月からニュージーランドに留学しました。妹は、小学4年生の7月から保健室登校になりました。現在小学5年生です。当初は、もともと神経質で不登校になるのではと姉のほうを心配しており、実際に不登校になってからは姉に振り回されることが多かったので、私たち親の愛情が足りない、自分のほうを見てほしいということで保健室登校になっているのではないかと考えていました。休みの日には一緒に出かけたり、お父さんとお菓子を作ったり。保健室登校をしていてもとても明るく、他の先生からは不思議がられるほどでした。

5年生になり教室に戻りましたが、音楽と体育が苦手で時間割にある日は休んでいました。それでも、頑張っているのでいいのではないかと思っていましたが、クラスで毎日朝か放課後音楽の練習をするという担任の学級運営方針が発表された日から学校に行けなくなってしまいました。いつまでも苦手なことから逃げていてはいけないと思いますが、担任にはもう少し待っていただきたいと申しましたが、却下されてしまいました。これからどうしたらいいのか。姉が自分で進むべき道を見つけたように信じて見守っていこうと思っていますが、登校したいという気持ちがあるのに行けない。と思うと親としては胸が張り裂けそうになります。アドバイスをいただけないでしょうか?

大門

白い凧さま、
はじめまして。
あまりに簡潔すぎてちょっと答えに困っています。
疑問に感じたことを、順に、お尋ねしていきます。
1.お姉さんは今何歳で、一年の不登校というのはいつ頃の話なのでしょうか? 2.去年の7月に保健室登校になったときには、教室に行けない理由をご本人はどのように説明していましたか?
3.音楽と体育のある日は休んでいたとのことですが、その時間だけ保健室で過ごすという訳にはいかなかったのでしょうか?つまり、音楽と体育のある日をまるごと休んでしまうと言う事について、お父様お母様はどのように了解したのでしょうか?

>頑張っているのでいいのではないかと思っていました と言うことは、
4.「嫌だったら休めば」という対応だったのでしょうか? >登校したいという気持ちがあるのに行けない。と思うと親としては胸が張り裂けそうになります
5.この「登校したい気持ち」というのは、音楽と体育のある日以外は、ということですか?それから、朝も放課後も音楽の練習がなければ、と言うことですか?

これまでの経緯を振り返りながら、上記5点の質問にお答え下さい。 お待ちしています。

相談者

早速の返信ありがとうございます。 1、姉は現在中学2年です。小学6年の10月から不登校になりました。中学受験が直接の原因ではあります。

2、去年の7月保健室登校になったときは質問すると泣くばかりで本人は全くそれについては話すことが出来ませんでした。担任も心当たりがないということでした。音楽の歌のテストがきっかけになっていたような気がしていましたが、そんなことで保健室登校になることはないと思っていました。丁度姉がサマースクールに参加するということでその準備におわれており、自分のほうに注目してほしいのではないかと養護教諭とは話していました。保健室でも元気に過ごしておりその時は、しばらくすればクラスに戻れるのではないかと思っていました。

3、5年生になり、本人はクラスに戻りました。「保健室は抜けたから」と言っていました。最初は、体育や音楽のある日に休んでいるので、その時間は保健室で休ませてもらうことにすれば?と提案しました。本人は否定も肯定もしませんでしたが、翌日の朝、自分から連絡帳にその時間休むことを書いてほしいと言ってきたので、やはりそれが原因であることがわかりました。今は毎日学校に行くことを優先し、とりあえず、音楽と体育の時間は保健室で休むという方向で担任とも話し合っていました。 4、いやだったら休んでもいい。といったメッセージは送っていません。音楽と体育のために一日休むのはもったいないのではないかと伝えていました。夜は登校する気持ちがあるようですが、朝は自分で起きてきますが、登校の時間になると「今日は休む。」といってきます。それでも自分に不都合なことをただ泣く、黙り込むといった状態でしか表現できなかったのが、言葉でどうしたいか伝えるようになったのは進歩ではないかと捉えていました。また、休むといっているのを無理やり連れて行くこともできず、「お母さんは行った方がいいと思うよ」と気持ちを伝えるのが精一杯でした。 5、先週は朝と放課後の音楽がないという日に一日登校できました。が、今週は全く登校していません。音楽と体育は苦手のようですが、それで休むというのは心が弱っているからではないかと思います。が、問題が具体的になってはいるので、笛の練習をするとか苦手意識を少しでも軽減する方向でいけるといいかと思う反面、苦手なことがあってもいいじゃないかと本人が思えるようになってくれたらいいのだけれどとも思っています。  私はフルタイムで働いております。姉が学校に行かなくなったときに先生が家に迎えに来たりしてくださったのですが、それがかえって追い詰めてしまったという経験から、無理やり学校に行かせるということには抵抗があります。しかし、今日もお友達と遊んだ。と聞くと、ただのわがままを許しているだけのような気もしてますますどうしたらよいのか、混乱しております。

 

不登校前は、インフルエンザで休んだ以外は休んだことがありませんでした。友達も多く、3年生の担任は「申し分のないお子さんです。どうしたらこんなにいい子に育つのか。」というほどで、優等生タイプです。でも、ゲームは一切嫌いで、やる気になったときも負けそうになると大泣きになってしまう。ということや、少しでも出来そうでないと、すぐに泣いてしまう。スキー教室に入った方が早く上手になると勧めても泣いて拒否する等失敗することや負ける、出来ない、ということに過剰に反応する子供でした。 どうかよろしくお願い致します。

大門

白い凧さま、
質問に明確に答えていただいて助かります。
だいぶ次女様のパーソナリティが見えてきたような気がするのですが、疑問な点も増えましたので、もう少し質問を続けさせて下さい。 >申し分のないお子さんです。どうしたらこんなにいい子に育つのか。」というほどで、優等生タイプです
1.次女様は、親から見て大人だなと感じられますか?悪く言えば計算高く大人びているか、それとも、子供こどもしたところを多分に残していると感じますか? >友達も多く
2.次女様は、多くのお友達と不登校ながら今も上手にお付き合いを続けているのではないかと思いますが、「音楽と体育が苦手でそのせいで休みがちになっている」という説明をしている節はありますでしょうか?それとも、不登校の原因に関わることは友達とは一切話していないでしょうか? >丁度姉がサマースクールに参加するということでその準備におわれており、自分のほうに注目してほしいのではないかと養護教諭とは話していました
>姉が一年ほど不登校でしたが、今年の2月からニュージーランドに留学しました 3.長女様が日本を旅立ったことによって、次女様とお母様の関係、あるいはお父様との関係には、何か変化がありましたでしょうか?たとえば我が儘が多少増えたとか、逆に減ったとか・・・? >音楽の歌のテストがきっかけになっていたような気がしていましたが、
4.次女様は今、ちょっと早いですが、声変わりの時期と言うことはありませんか?女のお子さんでも声が出にくくなったり音程がとりづらくなったりすることがありますけどね。それとも、低学年の頃から歌は苦手だったのでしょうか?ピアノ等の楽器は習ってはいないのですね? >夜は登校する気持ちがあるようですが、朝は自分で起きてきますが、登校の時間になると「今日は休む。」といってきます
5.保健室登校の時も不登校になってからも、朝はだいたい定刻に自分で起きてくるのですね?いくら声をかけても、あるいは目覚まし時計がいくらなっても起きないと言うことは一度もなかったですね? >失敗することや負ける、出来ない、ということに過剰に反応する子供
6.これはご家庭でそうなのであって、学校の運動会や行事、テストや宿題、課題、等々学校関連のことの出来不出来で過剰に反応したと言うことはありませんでしたか? >姉は現在中学2年です。小学6年の10月から不登校になりました。中学受験が直接の原因ではあります
7.長女様は結局、中学受験はしたのですか?私立に進んだのでしょうか、それとも公立ですか?次女様は、中学受験についてはどのように考えていらっしゃいますか? 8.お姉さん(長女様)とは仲の良い姉妹ですか?次女様は親から見て、自分の姉をどのように見ているでしょうか?

お返事お待ちしています。

相談者

ありがとうございます。 ご誠実な対応に感謝しております。よろしくお願い致します。 1、こどもこどもというより、伸びやかな、甘え上手な子供です。その作文とか絵は姉のようにコンクールで入賞とか評価されませんが、上手い下手は別にして気持ちが素直にのびのびと描かれておりこのまま大きくなってほしいと思っておりました。(が、本人は姉のように賞状などが欲しいと不満に思っているようでした。)相手が何を自分に要求しているかについては敏感なのでお友達も多く、先生受けもいいのだと思いますがそういう意味では大人びているのかもしれません。
2、お友達には一切話してないようです。
3、自分の意見を主張することは多くなったような気がします。それでも、我が儘はもともということがなく、それは変わりません。一緒に出かけることは多くなっています。
4、低学年からですが、それに本人が気がついたのか、誰かから指摘されたのかだと思います。ピアノは姉が習っていましたが、練習していないとよく私から叱られていたのを見ていたせいか、絶対習いたくないと言っていました。
5、自分だけで起きてくるということはありません。時間が気になるので何度か私が声をかけますが、登校の1時間前か遅くとも30分前には起きてきます。
6、姉を反面教師にしているようなところがあり「学校は絶対休まない。」と小学校に入ってから言っていましたが、2年生のとき一度登校時に泣き出し、あとでかるた取りがいやだったとわかったことがありました。学校での勉強では出来ないことはなかったので大丈夫だったのではないかと思いますが、自分から姉のように塾に行きたいといいだし、反対を押し切って公文をやめて3年生から塾に通うようになりました。しかし、宿題もまじめにやっていかず4年生になってクラスを二つに分けるときに出来ないほうのクラスになった時、家に帰ってから号泣していました。泣いてもすぐに泣き止む子ですが、その時はずっと泣いておりそれはショックだったようです。その後、保健室登校になっていたので塾もやめてしまいました。(保健室登校とそのショックな出来事の前後関係が記憶にありませんが、ほとんど同時期だったように思います。) 
7、姉は、6年生の1月から保健室登校が出来るようになっていましたが、勉強は全くしていませんでした。しかし、みんなと一緒に公立に行くのはいやだということで、滑り止めに考えていた学校を受験しトップで合格してしまい、新入生代表で入学式を迎えました。何とか7日くらいは登校できましたがその後は全く。毎日のように図書館に通い中毒のように本を読み漁っていました。気持ちは外に向かっていたので旅行会社主催のサマースクールに参加し、留学ということで転校手続きをとりました。
 妹は公立には行きたくない。といっています。理由は給食がおいしくないから。ということですが。
8、姉は反面教師でもあり、あこがれでもあり、ライバルでもあり。といったところでしょか。仲はいいのですが、どうしても家来のような役回りになっていました。  以上、長々と申し訳ありません。先生の質問に答えていくなかで、幼少期に反抗期が2人ともなかったこと。それが気になっていたこと。を思い出しました。妹は表面的には元気でおだやかですが、心の中は反抗期に入っているのではないか。チラッと見せる表情にそれを感じるということを父親が申しておりました。私も同感です。だからといってどうして良いのか。親が泣いてもわめいても事態は悪くなることはあっても良くなることはない。ということは姉のときに体験学習済みですが、時間だけが過ぎていくようで毎日気持ちだけが疲れ果てております。どうかよろしくお願い致します。

大門

白い凧さま、
返信が遅くなりました。
次女様のご様子を伺っていて私が感じるのは、人のこころに聡い非常に自我の強いお子さんだと言うことです。
ご両親にどうやって甘えたらいいか良く知っていますし、先生にどうやったら可愛がってもらえるかも良く分かっています。クラスメイトにもどうやって接していけば大事にされるか、その友達の親にもどのように振る舞えば評価されるのか、それを良くわきまえた上でちゃんと行動できる強さをお持ちですね。 ひょっとしたら、お姉さんの不登校の推移と親や先生との関係をよく見ていて、どうやったら不登校のほんとうの理由を明かさないで済むのか学んだのかも知れません。 友達や先生はもとより、お父さまお母さまにも「なぜ自分が学校に、あるいは教室に行けないのか、あるいは行かないのか」という点について、一言も語っていないのではないでしょうか。
それにも関わらず、彼女は先生から悪く思われることもなく、友達との人間関係も傷つけることもなく、理由を語らないまま一緒に楽しく過ごす事が出来ているのです。 家でも、自分の状態を語らないまま、受け入れてもらうことにほぼ成功しているのではないでしょうか。
つまり、人から自分を好きになってもらうことに聡いので、ほとんどどんな状況下でも、たいていの人には受け入れられ好感を持たれるのですが、それがどうしてもうまくいかない人が一人だけいるのです。
それは、自分自身です。
つまり彼女は、彼女自身を好きになることがどうしても出来ないのではないかと思いますよ。 もって生まれた性分なのか、生い立ちに訳があるのか、今は良く分かりませんが、彼女の自我(エゴ)は、自分が誰にも負けないほど賢く優れた人間だと言うことを示し続けないと満足出来ないのではないかと思います。 小2の時、 >あとでかるた取りがいやだった
つまり、 ・かるた取りで負ける可能性があることが分かった
これが高じて >ゲームは一切嫌いで、やる気になったときも負けそうになると大泣きになってしまう と言うことになりました。
塾では、 >4年生になってクラスを二つに分けるときに出来ないほうのクラスになった
・つまり、それほど勉強が出来ると言うわけではないことが分かって、
>その時はずっと泣いておりそれはショックだったようです
・スキーも人から習わなくてはならない、つまりスキーセンスに恵まれていないことが分かった
・音楽(歌)のテストで、歌が上手く歌えないことが分かった
・体育(運動)が苦手なことが分かった
お母様は、 >音楽と体育は苦手のようですが、それで休むというのは心が弱っているからではないかと思います
と仰有っていますが、「心が何かの理由で弱っているから、音楽や体育が苦手くらいのつまらない理由で(学校を)休まなければいけないのだ」とお考えになっているのでしょうが、それは違います。
彼女は、
「自分は誰にも負けないほど賢く優れた人間でなければいけないのに、ゲームでも勉強(塾)でもスキーでも歌(音楽)でも体育(運動)でも、人に負ける劣った人間なんだ」ということを認めまいとして、疲れてしまったのです。 彼女の不登校は、現実の自分を受け入れることが出来ないことに対する彼女の解決策です。 だから、誰からも好かれ今の自分さえ喜んで許容してくれている友達関係についても、 >妹は公立には行きたくない。といっています。理由は給食がおいしくないから。ということですが。
ということで、きれいさっぱり切って捨ててしまいたいのです。 自分が嫌いな人は、自分を好いてくれる人を心の奥底では軽蔑しがちです。

私は便宜的に不登校を以下の5つのタイプに分類して考えています。 1. トラウマ型:こころに何らかの打撃(傷)を受けてしまい、それが原因で学校や社会に適応できなくなり、さらに自分だけの力では「自己否定」や「対人不信」から生じる心の痛みと苦しみを解決できない場合
2.ストレス障害型:自分では自覚しにくい長期のストレスにより様々な身体症状に苦しみ、学校生活や対人関係などで心理的な葛藤や苦痛を伴うため、自分の意志通りに行動できなくなる場合
3.抑圧型:子供本人にとって何が原因で不登校や引きこもりになってしまったのか心当たりがなく、登校時間帯になると心身の不調を訴えるものの、学校を休むと決めれば家で比較的明るく過ごせる場合
4.母子依存型:母親との依存関係が何らかの事情によって思春期まで継続してしまうため、自我の発達が未熟で、学校で自立した人間同士の関係を築くことが難しい場合 5.脳神経障害型:脳や神経系に何らかの機能的な障害や器質的な障害があるために、学校生活などの集団活動が困難になる場合(統合失調症、高機能自閉症、注意欠陥多動性障害、アスペルガー症候群など)

白い凧さまの次女様は、どれにも該当しないのです。 もちろん5ではないですし、次女様の孤独を考えれば4でもないことが分かります。孤独と言えば、彼女は相当の孤独に耐える力を小5の今にして既に持っていると思いますよ。 一見、3の抑圧型に見えるかも知れませんが、彼女は自分の弱点や欠点を思い知らせた数々の出来事をしっかりと覚えていますから、抑圧型とも言えないのです。 2のストレス障害型にも近いような気がしますが、彼女は疲れてはいても、自分の意志通りに行動できているのです。不登校が彼女の意志なのです。 1のトラウマ型とも見えますが、けっして自己否定せざるを得なくて苦しんでいるわけではありませんし、対人不信、つまり人が信用できなくて恐怖に震えているわけでもないのです。 難しく考えれば切りがないのですが、白い凧さま、次女様は要するに現実の自分を認めたくないし受け入れたくもないのです。だから学校に行きたくないのです。 >休むといっているのを無理やり連れて行くこともできず、「お母さんは行った方ががいいと思うよ」と気持ちを伝えるのが精一杯 >(姉の時の)経験から、無理やり学校に行かせるということには抵抗があります 白い凧さま、 お気持ちは良く分かりますが、そんな及び腰の態度では、彼女を本格的な不登校に駆り立てるだけかも知れません。 「本格的な不登校」というのは、次女様の場合、「嫌な現実つまり自分の弱点や欠点を受け入れないで済むために現実世界を拒絶する」ことです。不登校というより「引きこもり」のうちの一つの典型だと言えます。 今から間に合うかどうか一抹の不安がありますが、次女様に言い聞かせないといけないのです。 「私は母としてあなたみたいに素晴らしい子供はいないと思っている。私がそう思っていることは、あなた自身が良く知っているはずだ。だけど、あなたには大きな大きな欠陥がある。歌が下手な自分を受け入れていない。運動が苦手な自分を受け入れていない。受け入れるのが嫌だからと言って、あなたは学校を休んで、自分も人も誤魔化している。とんでもない。自分の弱点を学校でさらけ出してきなさい。なぜ歌が下手な自分では嫌なの?運動が苦手な自分ではどうしてダメなの?ゲームに負ける自分はどうしてダメなの?それほど勉強が出来るわけではない自分がなぜ許せないの?それが嫌だったら、もっと勉強しなさい。お母さんは、あなたが歌が下手でいい。運動が苦手でいい。ゲームに弱くていい。勉強も出来なくていい。それでも、あなたはお母さんの誇りだ。そのあなたが、ほんとうの自分を受け入れるのが嫌で学校をさぼるなんて、絶対に許せない。完全な人間なんていない。自分の不完全さや弱さや欠点が嫌だったら、自分自身をしっかりと見つめて嫌いなところを直しなさい。そうするから初めて人は自分のことを好きになれる。あなたが直さなければいけないのは、たった一つ、現実から逃げていることだ。現実から逃げて、これからどうやって生きていくの。いい加減にしなさい」
と、まあ、こんな具合に言って見ることは出来ませんか? 感情的になっていいのです。 思いの丈を、ストレートに次女様にぶつけて下さい。 勇気を持って親子の絆を強く太くしてください。 応援しています。

相談者

丁寧なご返事ありがとうございました。心に響いております。 姉の不登校の時,某心理学が専門のA先生の月一回の母親講座を受講させていただき、助けていただきました。その時ついでにといってはなんですが、妹も2回ほど個人カウンセリングを受けましたが、なぜ不登校になっているのかよくわかりませんでした。今年になって、スクールカウンセラーの教育相談も受けましたが、学校の話になると泣くばかりで、「結局母子関係が問題という感じもしないし、何も助言することはない。強いて言えばもう少し強くなってくれればいいのだけれど。」ということでした。特にA先生には信頼をよせておりますのでそれ以上の方にはなかなかお会いできないだろうと思っておりました。(A先生にたどり着くまでにも学校に行かせることにどうしてこだわるのかと責める方、自分の話ばかりする方、等々様々で、それが治療、カウンセリングとしてなんでもまかり通っている世界なのだと認識致しました。) 先生のご指摘のとおり子供としっかり話してみようと思っております。が、その後先生のお力をお借りしたいと思った時、初回はお会いしたいのですが、本人は学校のことになると泣いてばかりで話にならないだろうということ。そのあと時間的に通うということは難しい状況ですが、先生と本人とのメールのやり取りは難しいと思われること。以上の2点が気になっております。申し訳ありませんが、アドバイスお願い致します。

大門

白い凧さま、
>学校に行かせることにどうしてこだわるのかと責める方、自分の話ばかりする方、等々様々で、それが治療、カウンセリングとしてなんでもまかり通っている世界なのだと認識致しました そうですね。 残念ながら、私もそう思います。 もう一つ付け加えると、「不登校児に接したことがない不登校の専門家」というのもいたりしますからね。 ここで皆さんに注意を喚起したいのです。 実際に不登校になっている当人の詳しい情報と事情を聞こうとしない「専門家」の話は、要注意だということです。 ここでもくり返し力説していますように、不登校にも色々なタイプとケースがあって、それによってベストの対処策は一人ひとりの子供によって異なると言うことです。 それなのに、子供の詳しい情報と事情を聞かずに、どの親にも同じ話をする人は、何の役にも立たない一般論をそれらしく語っているだけか、子供の事情に関わらず自分のフリースクールに入学させたい等の利害を持っている人だと考えた方が無難です。 もちろん親のサイドが改めなければならないことはありますとも。でも、どう改めるべきかは、不登校になった子供の家庭環境と事情によって違います。この点でも、不登校児の親を対象にしたセミナーや集団カウンセリングにも注意が必要です。 子供が不登校になるとショックに打ちひしがれて自信を失う親が多いですが、冷静な視点を失わないようにしましょう。適切な対処策というのは、よく聞いてみれば極めて穏当で当たり前のことを言っているのですから、納得性が高いです。無理矢理信じ込む必要があるとしたら、それは何かおかしいのです。

さて、白い凧さまの次女様のケースです。 仮に次女様を私のところに連れてきたとしても、 >本人は学校のことになると泣いてばかりで話にならないだろうということ >(私、大門と)本人とのメールのやり取りは難しいと思われること で、どうしたらよいかとのご相談ですね。 次女様は、私のところに限らずどこへ連れて行ってもご自分の不登校について心を開いて語ると言うことはないですよ。特に、私のように自分の不登校の真相を知っている人だと思ったら絶対に会おうとしないと思います。仮に、お母様の命令でメールを送ったとしても、絶対に返信が来ないように彼女は私に対して大変失礼な書き方をするかも知れません。 私は、とりあえず不登校を5つのタイプに大別して考えますが、次女様はどのタイプにも入らないと前便で申し上げました。 どうしてかというと、5つのタイプの子供たちは多かれ少なかれ学校に行けない、行かないと言うことについて、こころの痛みがあるのです。 ところが次女様の場合は、学校に行くと心が痛むのです。それは自分が劣っていることを認めざるを得ない状況に直面するからです(本当はそんなことで人間の優劣が決まるわけではないのに、です)。それが嫌だから、行かないことに決めているのです。 古典的なカウンセリング論でもカウンセリングを受けさせるべきか否かというのは意外に難しい複雑な問題です。 多くの不登校児が自らのこころの傷に触れられる事を恐れて、カウンセリングを受けることを嫌がりますが、私は、学校に行けない、行かないと言うことについて、こころの痛みがあると判断できれば、説得に努めます。つまり、受けさせるべきだと思うのです。 でも、次女様の場合は、今のところ、カウンセラーの出る幕ではないように思うのですよ。 白い凧さま、
これはカウンセラーではなく、親の領分の問題です。 前便で感情的になってもいいから叱るべきだ、と申しました。 私が次女様の本当の父親で自分と彼女の絆に自信があれば、叩いてでも、引きずってでも学校に行かせると思います。「苦手で嫌な勉強があるから学校行かない」という我が儘は絶対に許しません。こうしてでも、自分の娘の自我(エゴ)を砕かないと、自分の娘がこの人生を幸せに生きていけるとは思わないのです。自我(エゴ)ばかりが肥大して自己(セルフ:自分の存在と意味)に目覚め深まっていくことがないからです。 もう一度、前便後半のカッコでくくった部分をお読み下さい。お父様はご家庭では重い存在ですか?
ぜひ、お父さまお母さまが思いを同じくし、可愛い我が儘娘を叱って欲しいと思います。 すぐには解決しないでしょう。 でも、そこが家族の絆の出発点だと思います。 応援しています。

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小5女子の離婚した母「保健室登校で良いのか」

タイトル
:小5女子の離婚した母「保健室登校で良いのか」
相談者
:ローズ

相談者

はじめまして。小5の娘についてどうしたら良いか伺いたくメールいたします。 私は5年前に離婚し、実家で両親と同居しております。現在小5の娘は、多少発達の偏りがあり、アスペルガーや高機能自閉の傾向が少しあるようですが、四年までは、色々ありながらも(場面緘目やいじめなど)なんとか学校へ通っていました。五年になり、友達関係が発端で教室が怖くなり教室へ行けなくなりました。 娘は、当初休み時間に一人にされるのが嫌だと言っていました。それと、自分は周りの友達と同じよう要領よく立ち回ることが出来ないと言う様なことも言っていました。食欲もあまり無くなり変だと私も心配になり、担任に相談もしましたが、結局教室へは行けずに保健室ならいけそうだということで、保健室へ行っています。朝、私と一緒に行き1,2時間過ごし帰りも私が迎えにいきます。行事などはクラスの子に会うのが怖いらしくみんなから見えない場所で見学したりしています。 学校でも大人とは話したりできますが、友達とは無理なようです。 帰宅後は家で好きな事をしたり、宿題(漢字ドリルやひゃくます計算、音読など)をしたり、まだ私と遊びたがるのでカードなどで遊んだりしています。外出はクラスの子と会うのは嫌なようですが、会わなければ平気です。親子関係は比較的良いのではと思っていますが、もともと素直な子という感じでは無く、マイペースで一人っ子ですし、てきぱきと事をするのは苦手で、私が口うるさく言ってしまいがちです。いじめのときもせっぱつまってやっと言ってくれたので、親子関係が良いとはいえないかもしれません。多少発達の問題が絡んでいるので、マイペース、こだわりは仕方ないとは思っていますが、この状態で良いとは思えず、娘にどうしてやるのが良いかわかりません。 もともと友達も限られていたし、その子も信用出来ないと言っています。挨拶なども苦手です。この様な娘の場合どうしてあげるのが良いのか、本当にわかりません・・私の方が毎朝学校へ送りながらめげそうになってしまいます・・どうかアドバイスお願いいたします。

大門

ローズ様、はじめまして。
色々と研究され医療機関にも行かれたのだろうとお察しします。 それにしても、発達の偏りの要因として、
1.アスペルガー症候群の傾向
2.高機能自閉症の傾向
3.場面緘目・・・選択性緘黙(カンモク)のことだと思います。
4.いじめ
の4点を挙げていらっしゃいますが、最初の3点については、どこか専門病院などで検査の上、このような説明があったのでしょうか? もしかして色々な相談機関に出向かれて、その都度べつの説明を受けたと言うことではないでしょうか?
責めているわけではないので、誤解しないで下さいね。納得のいく説明が受けられず、信頼できる先生に出会うことが出来なければ、やむを得ずいろんな病院を転々とすることはやむを得ない、というより必要なことだとさえ私は思っていますから、安心してこれらの診断の経緯を教えて下さい。 と言うのは、アスペルガーにしても、高機能自閉症にしても、選択性緘黙にしても、私の理解では、表面的に仮に似ているところがあったにしても、それぞれ別の原因があると考えておりますので、軽いにしてもこの三つが同時に起こるとは考えにくいのです。 それから、知能検査は受けたことがおありですか? これは学校の選択や彼女の進路を考える際に必要なのと、先に挙げられた三つの診断をどう考えるかにも関係してきます。
これと関連して、小5の算数などはかなり難しくなって来ますが、学力的にはどの程度にこなしていらっしゃるでしょうか?国語の音読や漢字などは普通に出来ますか?他に興味のある科目などはありますか?
質問ばかりになって恐縮ですが、身体的には標準でしょうか? 最後に、感情表現は如何でしょうか?つまり悲しいときは泣き、不愉快なときには怒り、嬉しいときは喜び、という感情表現は早く明快でしょうか?

お母様が感じておられるところを率直に教えて下さい。

相談者

お返事どうもありがとうございます。
診断の経緯ですが、最初は、幼稚園の年長頃に社会性が3歳レベルだと言われたり、運動会の時にルールが解らずボーっとしていたりと、気になることがあり市の発達センターへ連れていきました。そこで、知能テスト?を受け動作性と言語性に有意差がありLDになるかもといわれました。
その後1年生の時にいじめられたりして私が学校に付き添っていた時に、娘の様子を見ていて、指示の通りや取り掛かりの悪さ、何かと遅れをとってしまい、お残りして終わらせていたり、算数が嫌だといっていたりで以前LDになるかもと言われたことも気になり、児童相談所へ連れて行きました。
そこでWISKⅢを受け非言語性のLDかもと言われ、とにかく自信がない、視覚認知、同時処理の弱さ、算数障害などと言われました。また2年生の時に言語の先生に診ていただく機会がありその時はWISKも以前の様に開きも無く、娘の状態は心理的なものからきているのでは、と言われました。
いじめられた事、また娘が小さかったころ確かに家庭環境が良くなかったこともあるので、何が原因か解らなくなりました。そして3年生の時、とても厳しい先生が担任になり、教室で返事も出来なくなり、色々と辛いことが多くなったせいか、家でもこだわりが以前より増えてここで初めて医療機関に受診しました。 初診での診断名は場面緘黙ということで、多少発達に偏りはあるが、とりたてて困ることがなければLD云々といじらない方がよい、情緒的に気をつけた方が良いといわれました。その後、3,4ヶ月おきに4回ほど受診し私が、高機能自閉とかアスペルガーなどではないか?と聞くと、そういった特徴をいくつか持っているといわれました。なのではっきりとした診断ではないのです・・。
診断の経緯はこの様な感じです。知能検査についてですが、改めて受けたことは無いのですが、幼稚園の時の検査では、健常域だといわれ、3年の時のWISKでも問題ないといわれました。
学力は、現在は5年生の教科書はあまり進めていないので、よくわからないのですが、4年のときの担任に算数は、個別に見てもらったほうが良いのではと言われており、算数は苦手なようです。国語は漢字の読み方がわかれば、音読は5年の教科書でも大丈夫です。漢字の書きも書き順は苦手ですが、なんとか書いています。作文はどう書いていいのかわからないようで、これが一番苦手かもしれません。
私の見ている範囲なので、よく解らないのですが、申し訳ございません・・。勉強には苦手意識があるのか全般的に嫌いです。やる気もあまりありません・・。主要5科目は嫌いですが、図工は比較的好きなようです。あと体育もまあ好きかもという感じでしょうか。 身体的には、小柄な方ではありますが、それなりに2次成長らしき体つきになってもきました。感情表現は普通だと思います。人前ではおとなしくなってしまうタイプです。あと、心配なのは、つめかみや夜尿があることです。私が保健室登校になった娘を見ていて思うのは、きっと普通学級では沢山の配慮や助けが必要なのでは、ということと、特殊学級へ行くほどでは無い、今言われている特別支援教育の対象のような子供なのでは?ということです。私の住む市では、小学校の特別支援教室はまだ無いので、娘のような子供は、一体どうすればよいのだろう、教室へ行けなくなりどこへ行けばよいのだろう、この様な子供に生きていくための社会性や学力を身につけさせるにはどうしたら良いのだろう・・と切に思います。できるだけ娘にとって良い環境をあたえてやりたいと思います。

大門

ローズ様、
本当のところお嬢様がどういう状態なのか、今まで相談された発達センター、児童相談所、医療機関の先生方も良く分からないと言うのが本音なのではないでしょうか。 週1回ペースで半年くらい一緒に過ごして仲良くなれれば、なんとか彼女のことを理解することが出来るかな、とは感じますが、それもままならないので、私の推測に過ぎないことをお断りした上で、若干の意見を申し上げたいと思います。

1.幼稚園時・・・・知能検査では健常域
2.幼稚園の年長頃・・・・社会性が3歳レベルだと言われた・・・・市の発達センターへ・・・・動作性と言語性に有意差、LDになるかも?
3.小1の頃・・・・いじめ・・・・指示通りできなくてお残り、「算数が嫌だ」・・・・児童相談所へ・・・・WISCⅢで有意差・・・・視覚認知、同時処理の弱さ、算数障害? 4.小2の頃・・・・言語の先生・・・・WISCで有意差なし・・・・心理的なものからきているのでは?
5.小3・・・・厳しい先生が担任に・・・・医療機関を受診・・・・場面緘黙?・・・・情緒的に気をつけた方が良い・・・・WISCで有意差なし
6.小4・・・・算数が苦手、作文がどう書いたらいいか分からなくていちばん苦手
7.小5・・・・「友達関係」が発端で教室が恐くなり保健室登校へ
8.現在・・・・数少ない「友達も信用できない」、図工と体育が比較的好き、身体的には二次性徴あり標準、感情表現は普通、つめかみや夜尿症

このように順を追ってみてくると、
幼稚園年長で「社会性」が3歳レベルと言われて、発達センターでは「LDつまり学習障害」のことを指摘されたことになりますね。
小1の時、「いじめ」にあって児童相談所に行ったら、「算数障害」と言われたわけですね。いじめにあった子は、小学生はもちろん中高生でも「見ざる、聞かざる、言わざる」という状態になりますから、WISCで有意差が出てもちっとも不思議はないですけどね。 そして小3の時に「ひどい先生」に当たり、医療機関では「場面緘黙」と言われた事になりますね。教室で恐くて口も利けない状態になったからと言って「場面緘黙」と判断するのは合理的でしょうか。仮に、お医者さんのところで満足に話が出来なくとも病的と判断していいものでしょうか。
もし、最初の発達センターでLD云々と言われなかったとしたら、お母様はどう感じたでしょうか?「社会性は訓練で段々と身につきますよ」と言われていたら? もし、次の児童相談所で、「いじめのために心身に影響が出ている」と言われ、算数障害などとは言われなかったとしたらどうでしたでしょうか? もし医療機関で「脳には器質的にも機能的にも障害があるわけではありません。心理的な問題ですね」と言われたとしたら、お母様はどう感じられたでしょうか?

私の印象では、高機能自閉症でもアスペルガーでも選択性緘黙でもないと思いますよ。LDについても、算数が苦手なのは事実として、LDを疑わなければならないほどではなく、恐らく数理的な観念に弱いだけで知能的には健常なのではないかと感じます。情緒面もお母様が「感情表現が普通」と感じるのですから、「人前ではおとなしくなってしまうタイプ」とお母様が言われるとおり、性格的な問題なのではないでしょうか。 もしお母様が、「自閉症」や「アスペルガー」、「緘黙」や「LD」のお子さんと実際にふれ合う機会があったなら、恐らくはお嬢様との違いをすぐに感じ取られるのではないかという気がしてなりません。
小2の時に、言語の先生がWISCで有意差がないことを踏まえて「心理的な問題」だと仰有ったのがいちばん当たっているのではないでしょうか。 お母様が仰っている、
>娘が小さかったころ確かに家庭環境が良くなかったこともある という点と、小1の時の「いじめ」、小3の時の「担任のいじめ」、小5の時の「友達関係」という点を重視すれば、彼女が「見たくない、聞きたくない、言いたくない、分かりたくない」という形でこの時期を乗り越えたと考えるのは不自然でしょうか。 「爪噛みと夜尿症」というのも心理的な影響から来ると考えるのがいちばん納得しやすいですよね。
ローズ様、
とりあえず私の印象としては、このように感じるのですが、こうした見方からもう一度お嬢様の歩みをふり返ってごらんになられたら如何でしょうか。 その上で、 >娘のような子供は、一体どうすればよいのだろう、教室へ行けなくなりどこへ行けばよいのだろう、この様な子供に生きていくための社会性や学力を身につけさせるにはどうしたら良いのだろう・・

という問題を考えて行かなくてはなりませんが、この問題に入る前に、ローズ様の印象とは裏腹に、彼女の心理的な状態が最悪の時期から考えると少しずつ良くなっている可能性はないのか、お母様の実感を知りたいのです。 お答えをお待ちしています。

相談者

ご丁寧なお返事、どうもありがとうございます。 先生に娘を見て頂ければ一番良いのですが、距離的に無理があり残念です・・。 お返事を読んでいて、いじめにあった子が「見ざる、聞かざる、言わざる」という状態になるという部分、確かに当時の娘はその様な状態でした。
娘が、学校に肯定的な気持ちを持てないのは当然なのですね。特に3年生頃からは、朝の着替えからして、同じ洋服しか着ていかないし、学校の事もあまり話さないし、学校で自分から何か言動を起こすのも怖かったようですし、学習にも意欲が無いし、私は何か消極的を超えたものを感じていました。
先生が指摘された、家庭環境ももちろんあると思いますし、いじめられた事がそんなに大きな影響を与えるなんて、いじめによって娘の学校生活がめちゃくちゃにされたと思うと許せない気持ちになってきます。心理的な事がそこまで影響するものなのですね。だとしたら、私は色々なところへ、検査をさせに連れまわしなんてひどい事をさせてしまったのだろう・・と思います。
私自身、離婚してから人間不信のようになってしまい、また学校、先生不信にもなってしまい、もちろん良い先生もいましたが・・娘の検査結果にしても、どれを信じて良いのかわからずにいました。親がこれでは娘に良いはずがないですね。 娘の心理状態ですが、確かに今は、割と安定しており以前嫌な思いをしていた頃よりは随分と良いと思います。何せ教室にいた頃はいつも悪い立場におかれており、辛い思いをしていたので。ただ、保健室生活も長くなり、最初は受容的だった養護の先生も、段々と厳しくなり、最近またすこしストレスをためている様子で心配でもあります。私も少しの事で心配になってしまうので、いけないと思うのですが・・。それにしても、娘は教室に戻ろうという気持ちも無いようですし、保健室で頑張って勉強しようというふうでも無く、時間も延びないし一体どうしたら良いのでしょうか・・。

大門

ローズ様、
>心理的な事がそこまで影響するものなのですね。 そうですね。
ただ、もうお分かりになっているかと思うのですが、お子さんによって違うのです。 お嬢様と同じような目にあっても、まるでぴんぴんしているお子さんもいれば、お嬢様よりずっと軽度ないじめでも、お嬢様以上に打撃を受けてしまうお子さんもいるのです。 ですから、どの程度のいじめかということで、その打撃の度合いを測ることがいちばん危険です。ご本人の性格と家庭環境と合わせて、ご本人のこころの傷そのものを調べることでショックの度合いを吟味しなければなりません。 さて、
>娘のような子供は、一体どうすればよいのだろう、教室へ行けなくなりどこへ行けばよいのだろう、この様な子供に生きていくための社会性や学力を身につけさせるにはどうしたら良いのだろう・・
という問題をどのように考えればいいでしょうか。

以前、私のところにお便りを寄せていただいたお母様がいらっしゃいました。その方のお子さんは脳性麻痺がありますが、小学校の普通学級で勉強をさせていると言うことでした。学校、特に義務教育の小学校で学ぶものは勉強だけではない、健常児との交流を通じて社会性を身につけさせたい、また、そういう人間付き合いの中で自らのハンディキャップを知り、それにどう取り組むかを学ばせたいから、という理由を記されていました。教育委員会や学校側の理解を得、協力を取り付けることの難しさを淡々と書いておられましたが、教室で毎日子供を助けるために勤めを辞め、我が子や他の健常児との心理的な距離に細心の注意を払いながら、とうとう担任とクラスメートから大きな支援を得られるようになったそうです。 私は大きな感動を覚え、このお子さんがいるクラスでは絶対にいじめなどが起こるはずがないと感じました。ハンデのあるお子さんを普通学級に迎えることで、健常児もまた人間のこころの成長に欠かすことが出来ないものを学ぶことが出来るのです。 ただ、私はハンデを持つ子を育てる親に全てこのお母様のような対応をするべきだと言っているわけではないのです。それぞれのご家庭にそれぞれのご事情があるでしょうし、離婚されたローズ様のように、とてもそこまでは事情が許さないご家庭が少なくないと思うのです。 それからもう一つ、はたしてこの普通学級の担任の先生のような先生方ばかりなのだろうか、という悲しい疑問があります。この先生のように生徒の一人ひとりとそれぞれに絆を結ぶことが出来る方がいらっしゃることは疑いを入れません。私のような立場にいると、余計に先生について悪い話ばかりが聞こえて来るという事情も確かにあるでしょう。 それにしても、現在の特に公立学校の先生方の意欲のなさ、能力のなさと不勉強、文部省のお役人のレベルと見識のなさを考えると絶望的なものを感じてしまうというのが正直なところです。 ローズ様のお話の中でも、小3の子を震え上がらせるような先生が現実に教壇に立っているのです。それは「厳しさ」ではありません。れっきとした「いじめ」なのです。先生が率先して生徒をいじめているのです。 それでは、産まれながらにハンデがある子、そしてハンデを背負わされてしまった子に、どこでどのように社会性や学力や技能を身につけさせたらいいでしょうか。 私の住んでいる横浜市内には、LD(学習障害)、ADHD(注意欠陥多動性障害)、アスペルガーなどと、AC(Adult Children of Alcoholics)や選択性緘黙など心理的な問題を抱えてしまった子供たちを専門に受け入れているNPO組織の学園があります。ここの歴史はもう30年以上になると思いますが、私が不登校の子達との繋がりを持つようになった昭和55年からここの悪い評判は一度も聞いたことがありません。ここの卒業生からも何回か話を聞いたことがありますが、とても優れた教育をしているのではないかと推察されます。
こういうところを念頭に置いて言うのですが、お子さんの対人関係能力や学力と知能を総合的に考えて、「ハンデを抱えた子を専門に教えている学校」を検討する必要もあると思っています。 ローズ様のお嬢様の場合、自分を取り巻くいじめの環境の中で自分のこころを守るためにやむなく自らを閉ざしたために、対人関係能力や学力にハンデを生じてしまったが、知能的には算数が苦手なことはあるものの健常域にあるのではないか、という推測は前回申し上げた通りです。その一方で、お母様が感じられているように、 >きっと普通学級では沢山の配慮や助けが必要なのでは、ということと特殊学級へ行くほどでは無い、今言われている特別支援教育の対象のような子供なのでは?

というご意見もお嬢様の現実を捉えていることは間違いないと思います。 さて、どうしたものでしょうか。 なにしろ一度もお目に掛かっていない訳ですから、ここで具体的なアドバイスを差し上げるのは、やはり、無謀のような気がします。 わたしがもう一つ気になっている点として、お母様のお話からお嬢様がNo.1907でご相談いただいた「でこママ様」のお嬢様と性格的に似たタイプかもしれないと感じなくもないのです。もし、このタイプの場合は無理強いは禁物です。保健室登校を続けるのがベストチョイスだと思います。
もし、最悪の時期に比べればかなりの程度落ち着いてきているという点を重く見られれば、「クラスも変わるし、6年から教室へ行ってみない?」と軽く提案だけはしてみるということは、母子の絆を傷つけることにはならないと思います。 いろいろ書いた割には画竜点睛を欠いた結論になりました。 お許し下さい。
ローズ様が、賢い判断を下されるようにこころから願っています。 また疑問の点がありましたらご相談下さい。 頑張って下さい。

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小6女子の母「転校したのに相談室登校でよいのか?」

タイトル
:小6女子の母「転校したのに相談室登校でよいのか?」
相談者
:でこママ

相談者

現在小学6年の娘ですが、5年生の2学期から不登校です。 初めの頃は朝頭痛を訴えて、週に1回ほど休んでいたのが、徐々に行けなくなりました。休むのが続くので、親もずる休みと考えて何とかいかせようと、かなりきつく促した事もありました。一緒に学校に行こうとしましたが、学校に近づくと体が動かなくなる娘の姿を見て、休ませてあげなくてはと考えるようになり、以来無理に登校を促すことはしていません。ただ本人が「今日は行く」と言うときは私(母)が仕事前に車で学校まで送り、保健室登校を月に2,3回程度していました。
不登校の原因として、しばらくして本人が話したことは、とても仲の良かった友達が4年の終わりに転校したことがあるようです。その子が5年の夏休みに遊びに来てくれて、大変楽しかったらしく、2学期が始まってみると、彼女のいない学校がつまらなく感じたと言っていました。また、この時期の女の子にはありがちと思いますが、グループでの関わりが原因のようです。他のグループの子の悪口を聞くのが嫌だったと本人は言っていました。 その後6年の2学期に転勤のため現在の学校に転校となりました。転校前は「学校にはいかない」と宣言していましたが、新しい先生の働きかけもあり、母と一緒に登校し(母は下駄箱まで、帰りは自分で)、相談室で過ごすことができています。空いた先生と勉強したり、保健室で過ごしたりと現在は自分なりに慣れているようです。ただ時々先生が授業に誘われて、教室に入ることがあり、そのときはかなり疲れるようです。朝自分から着替えますし、学校に行くことには抵抗はないうようです。親としても行けるなら行ってほしいというのが本音ですが、それでよいのかも不安です。
本人は元来まじめな性格で、例えば同級生が掃除をさぼったり、特に男子がふざけたりするのが許せないようです。前の学校では 男子がうるさくて頭が痛くなるとも話していました。 どちらかと言うと集団よりは一人で本を読んだりして過ごすのが好きですし、友達も多くはありません。
この春には中学生になりますが、このまま相談室登校を続けていくのか、もしくはフリースクールのような同じような仲間のいる場所がいいのではないかとも考えています。中学に行っても恐らく、教室でみんなと同じように勉強するのは無理だと思います。それは私が学校で娘が他の同級生と接するのを見て感じています。先生とは対等に話せるのですが、他の子供だと大変表情が硬くなるのが分かるからです。 長々と書いてしまいましたが、中学に向けての何か良いアドバイスがあればよろしくお願いします。

大門

でこママ様、
はじめまして。
>とても仲の良かった友達が4年の終わりに転校
>グループでの関わりが原因のよう
>他のグループの子の悪口を聞くのが嫌だった
>本人は元来まじめな性格
>特に男子がふざけたりするのが許せないよう
>男子がうるさくて頭が痛くなるとも
>集団よりは一人で本を読んだりして過ごすのが好き
>友達も多くはありません
要するに、性格的には真面目で大人しいのに正義感は強く傷つきやすい。人との交流は狭く深く、ごく親しい人とだけとても親密になれる。人中やうるさいところは苦手で、特に群にはいることを嫌い、独りで好きなことをやっていることを好む。 私のところにもお嬢様を彷彿とさせるお子さんが何人か見えていました。 ただ、同じタイプとは限らないのでもう少し質問させてください。 1.知能と知的関心は高く調べること考えることが好き
2.大人など自分の内的世界に入ってこられない人との会話は比較的楽に出来る
3.何か問題に直面すると自分独りで解決することを好み、人との相談を嫌がる
4.自分がやっていること計画していることについては、時間をかけて綿密に事を進める傾向がある
5.集中力があり、時間を忘れて没頭しているときが多い
6.人と親しくなろうとしたら近づいて話しかけるなど努力しなければならないことは分かっているが、それをしようとはしない。事実上出来ないのに「しようと思えば出来るのだけれど、自分はするつもりがない」と考える傾向がある。
7.スポーツや体育など体を使うことは苦手
8.自分が興味があって勉強したことなどについては、自分に対するはっきりとした信頼がある(自信がある)。
9.人との関わりを避けるために、自分自身のニーズ(やりたいこと、欲しいもの)を最小限にしようとしているように見える(欲しがらず我慢強い)。 でこママ様、
以上9点の質問を挙げてみました。
どの程度にYesと言えるか、お考えの上、ご返答下さい。 お待ちしています。

相談者

大門先生、早速お返事を頂きありがとうございました。
先生のご質問ですが、私の感じた限りで書かせて頂きます。
1.あまりイエスとは言えないかもしれません。勉強は先生の出した宿題は絶対しないといけないと思っているようで、自分からやっています。(特に私が勉強を強要したことはありません)
また不登校になってから、自分で進研ゼミの通信教育を受けています。勉強に積極的のように思われるかもしれませんが、私の感じる限り、不登校でも勉強はちゃんとしていると思われたいのではないかと思います。分からない部分を自分で調べるとかはあまりなく、答え合わせだけすればいいという印象です。4,5年生の頃は星に興味があり、星座の事をよく調べたり、家族で夜間の天体観測に行き、木星を望遠鏡で見て感動したりしていましたが、現在はあまり星への興味はないようです・・・
2.大人との会話は別人のようによく喋ります。一度、私の職場の宴会に連れて行ったことがあり(不登校になってから)、初対面の人ばかりだったのに、大人びた口をきいていました。私の上司に「偉い人なんですか?」とか「彼氏はいますか?」とか聞いていました。学校でも特に女性の先生とはよく喋っていました。こんなに楽しくお喋りできるのに、同級生の前では口をつぐむのが不思議でした。
3.はよく分かりませんが、比較的イエスかもしれません。親が不登校の原因をしつこく聞いたときは何も言いませんでしたし・・
4.イエスです。4年の頃から自分で小説を考えたり、イラストを描くのが好きでした。小説に登場させるキャラクターや物語を自分でノートにたくさん書いていました。 5・イエスです。特に上記のように小説やイラストをかいている時はずっと集中しています。
6.イエスです。転校する時に友達ができたら、学校に行けるかもしれない、と言っていたことがありました。転校先でも何人かの同級生が「友達になろう」と言ってきて、休日に遊ぶ約束をしたようですが、結局行けませんでした。
7.ノーです。以前陸上をやっていて、走るのは好きなようで今も夜走ったり、縄跳びをしたりしています。
8.イエスです。イラストに関しては自信があるようです。また以前陸上大会で入賞した時も随分自慢していました。
9.どちらかというとイエスだと思います。買い物など行くと、必要なものしか買わず、すぐ帰ろうとします。(多分人混みが嫌なため)
長々となってしまいました。「自分はたとえ教室に行かなくても、学校には行っている」と思いたいため、無理して相談室に行っているのではないかと私は感じています。このまま中学に進み、同じ状況が続くと、エネルギーが切れてしまうのではないかと心配です。

大門

でこママ様、(1回目)
ちょっと長くなりそうなので、何回かに分けてアドバイスさせて下さい。 1から9までの質問事項について、全てYesではなかったので少しほっとしています。
1.知能と知的関心は高く調べること考えることが好き
これについては、お母様は否定的ですが、対象を学校の勉強ではなく自分の興味のある事という風に考えると、例えば、星座や、小説書きとかイラスト描きのように、調べること、考えることがお好きなのではないでしょうか。これは、Yesでカウントしていいように思いますが、一応、「どちらとも言えない」にしておきましょう。余談ですが、機会がありましたら、WISCなど知能テストは受けさせておいた方がいいと思います。 2.大人など自分の内的世界に入ってこられない人との会話は比較的楽に出来る これは完全にYesですね。
3.何か問題に直面すると自分独りで解決することを好み、人との相談を嫌がる これもYesでいいようですが、これも一応、「どちらとも言えない」にしておきましょう。 4.自分がやっていること計画していることについては、時間をかけて綿密に事を進める傾向がある
5.集中力があり、時間を忘れて没頭しているときが多い
6.人と親しくなろうとしたら近づいて話しかけるなど努力しなければならないことは分かっているが、それをしようとはしない。事実上出来ないのに「しようと思えば出来るのだけれど、自分はするつもりがない」と考える傾向がある。
この3点は、完全にYesで、疑問の余地はなさそうですね。
7.スポーツや体育など体を使うことは苦手
これは完全にNoで、良かったです。 8.自分が興味があって勉強したことなどについては、自分に対するはっきりとした信頼がある(自信がある)。
これはYesで、いいですね。 9.人との関わりを避けるために、自分自身のニーズ(やりたいこと、欲しいもの)を最小限にしようとしているように見える(欲しがらず我慢強い)。
これについては、 >どちらかというとイエスだと思います。
とのことですのでYesに近いようですが、これも「どちらとも言えない」にしておきましょう。 こうして見てくると、Noが1つ、どちらとも言えないが3つ、Yesが5つ、ということだろうと思います。

でこママ様、(2回目)
不登校や引きこもりになりやすいタイプと言うのがあるとすると、お嬢様はそのタイプにとても近い性格をお持ちだと思います。
誰も実数を調べたことがないのですから、あくまで私の感覚的な判断に過ぎませんが、私自身、自分の経験の中で、特に引きこもってしまうお子さんにこのタイプが多いように感じて来ました。
このタイプは私のような立場の人間とも比較的楽に話はするものの、それでは「引きこもり」という問題の解決に向けて実際にカウンセリングを受けに来ないか、と言う段になると、言を左右にして直面している問題に向き合おうとしない人が圧倒的に多いのです。 実際、カウンセリンまで持ち込めたお子さんは、私の長い経験の中で少数にしか過ぎません。 でこママ様は、 >私の感じる限り、不登校でも勉強はちゃんとしていると思われたいのではないかと思います >「自分はたとえ教室に行かなくても、学校には行っている」と思いたいため、無理して相談室に行っているのではないかと私は感じています とコメントされていますね。 このような心理的な観察が出来るお母様は稀ですし、だからこそ、このような洞察力をお持ちであればきっと私の言わんとするところも正確に理解していただけると思いますので、正直に私の考えをお伝えするべきなのだと思います。 でこママ様、 このタイプのお子さんがいったん不登校になると、学校復帰というのはかなり難しいです。 というのは、お母様がしっかり見ていらっしゃる通り、「不登校でも勉強はしている」、「不登校でも学校には行っている」という形で、問題の本質をすり替えてしまうのです。「学校に行けないという対人関係の問題を解決しよう、乗り越えよう」という取り組みがどうしても難しいのです。 何故かというと、このように取り組もうとすると、「こんな自分ではいけない」という地点、つまり厳しい「自己否定」の地点を通らなければならないので、どうしてもそこまで行き着くことが出来ないのです。 かと言って、彼女の現実を指摘し続けて自己否定させようとすると、大変に危険です。ストレスが蓄積し緊張が極度に高まって、まるでヒステリーのような状態になり得ますし、自殺を試みたりする場合があり得るのです。

でこママ様、(3回目)
まず何よりも良かったのは、小5からの不登校について、ご家庭で極めて適切な対処ができたことです。良かったですね。彼女が今、時々にせよ、学校や場合によって教室にも顔を出せるのは、お父さまお母さまの向き合い方が良かったからに他なりません。時々登校できるのがいいのではなく、彼女の不登校状態を現状でとどめられたのが本当に良かったと思います。
それから私には大きな救いに思えるのが、彼女が運動能力に恵まれていることです。この性格タイプはほとんど運動が苦手で、それ故に運動嫌いですから、普通、体のエネルギーを使うことでこころの健全性を保つと言うことがひどく難しいのです。 この点、お嬢様は運動によってこころの活力を高めることが出来るわけで、彼女が今さしてストレスを蓄積させていないとすれば、彼女の運動好きに依るところが大きいと思います。
そして、何より、運動が好きだと言うことは、このタイプの性格的特質の全体を和らげている可能性があります。前述の質問で「どちらとも言えない」に分類した1,3,9についても、このおかげで鋭角的な影響を免れているように思うのです。

さて、これからどう対処していくか、というアドバイスに移りたいと思います。 最大のポイントは、彼女を追いつめることを絶対に避けながら、人的な繋がりをいかに多く、いかに多層的に作っていくか、という点に尽きます。言い換えると、同世代の子達と付き合えるようになるのを黙って待とう、と言う態度ではダメです。同世代がダメなら年上でも年下でもいいですから、なるべく継続的な人間関係を作るように、親が糸口を探して来てはうまく付き合いを促すような働きかけがいつも必要です。 地域のスポーツクラブ、水泳教室、書道教室、お花の教室、ピアノ等音楽教室、英会話教室、などなど年齢の違う子達が習熟度で一緒にやっていくようなスポーツや習い事はないでしょうか。
継続的な人間関係を作ると言うことで家庭教師は大いにお勧めですが如何でしょう。 次に中学校ですが、次のようにしておいたら如何でしょうか。 「中学校にも無理をしてまで通う必要はない。行けるときに登校し、保健室で勉強すると言うことでいい。もし出来そうな時は教室へ行ってみればいいだろう。要するに、小学校時代と同じようにやればいい」。 関連してフリースクールについては、 「中学には最初から行けそうもない、または、行った結果もう行きたくなくなったと言う場合は、フリースクールを検討してみよう」 と付け加えたらいいと思います。 公的な「適応指導教室」等については、方針や指導に当たる教官の情報を良く集めた方がいいです。不登校児の「隔離」が実質的な目的だったり、指導教官が箸にも棒にもかからないということも少なくないように聞いています。 フリースクールの方がずっとましだとは思いますが、良くも悪くもさまざまです。これも良く話を聞いて考え方や実態を確かめたいですね。不登校というのは一律の処し方で何とかなるようなものではありませんから、指導者がどれだけ経験を積んできてどれだけ指導力に幅と深さがあるのかが大切なポイントです。 それに、どちらもお子さんが通う気にならないと話になりませんからね。 三番目に提案しておきたいのは「寮生活」です。 一種の山村留学ですが、不登校の小中学生を預かってくれる施設が全国に幾つかあります。上記の対応をしていく中で彼女の気持ちが前向きに動くようであれば、この手の施設での「共同生活」はプラスに働く可能性が大きいです。見違えるように対人関係能力が良くなったと言う例を何件か知っています。

でこママ様、(4回目)
最後に、高校大学へ向けた考え方に触れておきます。
過去、私のところにかろうじて通って来たこのタイプの子供は2名とも大検を経て大学に進みました。二人とも高校は続かなかったのです。一人はもう社会に出ていますが活躍していると言うより、やはり、転職をくり返しながら頑張っていると言う感じです。ニートではないですが、フリーターになりかねない状況で苦しんでいると言った方が正確でしょうか。もう一人は、まだ大学生で、ゼミでの濃密な人間関係(教官と学生、学生同士)にこれも苦しんでいます。
それでも一人は大学は楽しかったと明言しますし、もう一人も今は苦しみながら「高校時代よりずっとましだ」と言います。何より、口幅ったいですが、私との関わりがもしなければ二人とも引きこもりになっていたに違いない事を考えれば、上に書いたような方法で人間関係を繋ぎながら大学を目指すと言うのは、極めて有効な対処策だと思えるのです。 言葉を代えれば、一般に、高校時代までは多分に引きずっている人間の幼児性が、大学に入る頃からようやく抜けて来るのですが、このタイプはそうなると何とか大学生活には適応できるのだと私は思っています。小中高はダメでも大学は登校できるということだと思っています。そして大学に適応できればこそ、社会生活も可能になるのだと思うのです。

でこママ様、
親としては険しい山の稜線を行くような子育てになりますが、頑張って下さい。 この性格タイプがそれ自体で「人間関係病」だと言うわけではないのです。多種多様で重層的な人間関係の環境のなかで、諦めずに人との絆を少しづつ養っていけば、この性格タイプでも、長期的には不登校を克服することは可能なのです。 何とか参考にしていただけるアドバイスになったような気がしていますが、何か分かりづらい点等ありましたら、また聞いて下さい。 いつも心から応援しています。

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